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Vol.001
F1™ 疾走するデザイン
FORMULA ONE™, The Great Design Race


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デザイナー誕生:1950年代日本のグラフィック
1950s Japan: The Blossoming of the Graphic Designer

コト系 Vol.001
「展評」

Exhibits, Events & etc. Vol.001:
Short Exhibition Review


F1™ 疾走するデザイン

東京オペラシティアートギャラリー

FORMULA ONE™,
The Great Design Race

Tokyo Opera City Art Gallery

photo by museumliner notes

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本展の会期は終了しました。The exhibition has ended.
[30.06.2008]
展覧会を観る喜びは、まず、展示された素晴らしい「モノ」を間近で見ることができる、ということにあるが、本当に優れた展覧会は、「モノ」の体験のレヴェルを越えて、それまで見えてこなかった「コト」の次元を立ち上げてくれる。

東京オペラシティアートギャラリーで開催中の「F1 疾走するデザイン」展[ロンドンのデザイン・ミュージアムによって企画され、2006年より巡回]は、単に有名なレーシング・マシンを並べただけの「展示会」とは異なり、F1マシンのデザイン進化のダイナミズムを「展覧会」として見事に浮上させている点で、特筆すべきであろう。

展示されているF1マシンの数は、8台とそれほど多くはない。ただし、F1マシンのデザイン的な進化の歴史という観点から選りすぐられたマシンであるがゆえに、「デザインの展覧会」として見ごたえのある企画になっている。

前半部の冒頭で現れるのは「クーパーT51」。このマシンは、1950年のイギリス・グランプリに始まるF1の歴史の初めの10年で起きた、最初の革新の象徴である。その革新とは、フロント・エンジンの F1マシンから、エンジンをドライヴァーと後輪の間に置くミドシップ・エンジンのF1へという転換である。高速でサーキットを競走するF1では、後者のタイプが機能的に優れていることがレースで証明されると、その後約半世紀、今日に至るまで、ミドシップ・エンジン形式がF1マシンの基本形となった。この流れを確立したマシンとして、「クーパーT51」が展覧会場のスタートラインに佇んでいる。

後半部には、現代のF1を象徴するマシンとして「フェラーリF2005」が展示されている。「クーパーT51」から約半世紀を経た現代のF1は、ミドシップ・エンジン形式を継承している点では同じだが、そのかたちの趣は、クーパーとくらべると大いに異なる。フェラーリのボディには、空力特性を向上させるための付加物がそこかしこに生えている。これは、現代のデジタル・テクノロジーの産物である。空力の風洞実験とシミュレーションによって、付加物の植えつけが決定され、最終的なかたちが生まれているのだ。つまり、デジタル・テクノロジーによるフォルムの規定が極度に高まったために、新しく生まれたかたちなのである。これに対するクーパーのボディは、いわゆる「流線型」を基本とし、前時代的な空気力学に基づく「流面形」を成している。約半世紀の隔たりがある両マシンのデザインの質的な差から、「速さ」と「勝つこと」を究極の目標にして技術革新を追求した結果、マシンのかたちも質的に変化していった ――そんなデザインをめぐる風景が見えてくる。
キュレーションの妙と醍醐味を感じさせる展示であった。

深川雅文
[ふかがわまさふみ:D&MLプログラム・ディレクター+チーフ・キュレーター / 川崎市市民ミュージアム学芸員]


English text of exhibition review under construction.

Japanese text by Masafumi Fukagawa, Program Director & Chief Curator, D&ML / Curator, Kawasaki City Museum.


展覧会情報/Exhibition Guide
東京オペラシティアートギャラリー

〒163-1403 東京都新宿区西新宿3-20-2

TEL.03-5353-0756

http://www.operacity.jp/ag/

4月12日[土]→6月29日[日] 会期終了

closed 毎週月曜

open 11:00-19:00、金・土は20:00まで [入館18:30まで、金土は19:00まで]

Tokyo Opera City Art Gallery / Tokyo, Hatsudai

3-20-2 Nishi-Shinjuku, Shinjuku-ku, Tokyo 163-1403, JAPAN

TEL.81-3-5353-0756

http://www.operacity.jp/ag/

April 12th [Sat] - June 29th [Sun] the exhibition has ended

closed every Monday

open 11:00-19:00, until 20:00 on Friday and Saturday
[last entrance in the gallery until 18:30, until 19:00 on Friday and Saturday]

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